今回、JavaScriptの正規表現(Regular Expression)について学びます。正規表現は、テキストのパターンマッチングに使われる強力なツールです。
正規表現(RegExpとも言われます)は、文字列の検索や置換に使う特別な文字列のことです。簡単に言うと「特定のパターン」を見つけるためのルールを定義します。例えば、「電話番号を見つけたい」とか「Eメールアドレスを検証したい」ときにとても役立ちます。
JavaScriptで正規表現を使うには、RegExp
オブジェクトを作成します。また、/パターン/
のようなリテラル表記でも同じように使うことができます。
まずは、RegExp
オブジェクトを使った例を見てみましょう。
let pattern = new RegExp('hello');
let testString = 'hello world';
console.log(pattern.test(testString)); // trueが表示されます
この例では、hello
というパターンを探しています。testString
にこのパターンが含まれているかどうかを確認し、結果を表示します。
リテラル表記はもっと簡単です。スラッシュ(/
)で囲むだけです。
let pattern = /hello/;
let testString = 'hello world';
console.log(pattern.test(testString)); // こちらもtrueが表示されます
ここでは、よく使われる正規表現のパターンをいくつか紹介します。
数字を探したいときは、\d
を使います。
let pattern = /\d/;
let testString = '123abc';
console.log(pattern.test(testString)); // trueが表示されます
任意の一文字にマッチさせたい場合は、ピリオド(.
)を使います。
let pattern = /a.b/;
let testString = 'acb';
console.log(pattern.test(testString)); // trueが表示されます
特定の文字が繰り返されるかを確認したい場合は、アスタリスク(*
)やプラス記号(+
)を使います。
let pattern = /a+/;
let testString = 'aaaab';
console.log(pattern.test(testString)); // trueが表示されます
今回は、JavaScriptの正規表現の基本を学びました。正規表現を使うと、文字列の操作がとても簡単になります。まずは基本のパターンから始めて、自分のコードに取り入れてみてください。慣れてくると、もっと複雑な処理もこなせるようになります。