このページでは、JavaScriptのエラーハンドリングについて学びます。プログラムを実行しているときにエラーが発生することがありますが、適切なエラーハンドリングを行うことで、プログラムがクラッシュするのを防ぐことができます。今回は、try
, catch
, finally
を使ったエラーハンドリングの方法を紹介します。
エラーハンドリングとは、プログラム内で発生するエラーを検出し、適切に対応することです。これにより、プログラムが予期しない動作をするのを防ぎ、ユーザーに適切なエラーメッセージを表示することができます。
JavaScriptでは、try
, catch
, finally
を使ってエラーハンドリングを行います。以下は、その基本的な使い方です。
try {
// エラーが発生する可能性のあるコード
} catch (error) {
// エラーが発生したときの処理
} finally {
// 成功・失敗に関わらず実行される処理
}
try
ブロック内にエラーが発生する可能性のあるコードを記述し、catch
ブロック内にエラーが発生したときの処理を記述します。finally
ブロック内のコードは、エラーの有無に関わらず必ず実行されます。
具体的な例を見てみましょう。以下のコードは、ユーザーから入力された値を数値に変換し、その結果をコンソールに表示します。
function parseNumber(value) {
try {
let number = Number(value);
if (isNaN(number)) {
throw new Error("数値ではありません");
}
console.log("数値に変換できました:", number);
} catch (error) {
console.error("エラーが発生しました:", error.message);
} finally {
console.log("エラーハンドリングが完了しました");
}
}
parseNumber("123"); // 成功例
parseNumber("abc"); // エラー例
この例では、Number
関数を使って入力値を数値に変換しています。変換できない場合はエラーをスローし、catch
ブロックでエラーメッセージを表示します。finally
ブロックでは、エラーの有無に関わらずメッセージを表示します。
エラーハンドリングは、プログラムが予期しないエラーで停止するのを防ぎ、ユーザーに適切なメッセージを表示するために重要です。try
, catch
, finally
を使うことで、エラーハンドリングを簡単に行うことができます。