Javaのコレクションフレームワークは、データの集まりを扱うための便利な仕組みです。プログラムで多くのデータを扱うとき、何を使うと効率的なのかを考えるのが重要になります。このフレームワークには、リスト、セット、マップという3つの主要なコレクションがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
リストは、順序を持ったデータの集まりを表すコレクションです。同じデータを何度も追加でき、位置を指定してアクセスすることができます。
リストを作るには、まずはインポートが必要です。
import java.util.ArrayList;
次に、ArrayListというクラスを使ってリストを作成します。
ArrayList<String> list = new ArrayList<>();
データをリストに追加するには、addメソッドを使います。
list.add("りんご");
list.add("ばなな");
list.add("みかん");
リストから特定の位置にあるデータを取得するには、getメソッドを使います。
String fruit = list.get(1); // ばななが取得される
セットは、重複を許さないデータの集まりとして知られています。順序は保持されていなく、同じデータを二度追加することはできません。
セットを作成するには、HashSetというクラスを使います。
import java.util.HashSet;
HashSet<String> set = new HashSet<>();
重複しないデータを追加するには、addメソッドを使用します。
set.add("りんご");
set.add("ばなな");
set.add("みかん");
set.add("りんご"); // これは無視される
マップは、キーと値のペアでデータを管理するコレクションです。キーを使って、関連する値にアクセスします。
マップを作るためには、HashMapというクラスを使用します。
import java.util.HashMap;
HashMap<String, String> map = new HashMap<>();
データを追加するには、putメソッドを使います。例えば、フルーツの名前とその色を保存することができます。
map.put("りんご", "赤");
map.put("ばなな", "黄");
map.put("みかん", "オレンジ");
特定のキーに関連づけられた値を取得するには、getメソッドを使用します。
String color = map.get("ばなな"); // "黄"が取得される
Javaのコレクションフレームワークを使うことで、データを効率よく管理できます。リスト、セット、マップの3つのコレクションは、それぞれ異なる特徴があるので、用途に応じて使い分けることが大切です。