オブジェクト指向プログラミング、略してOOP(オー・オー・ピー)は、プログラムを「オブジェクト」という単位で考える方法です。オブジェクトとは、データ(属性)とそのデータを操作するための機能(メソッド)をひとまとめにしたものです。この考え方を使うことで、プログラムをより分かりやすく、整然とした形で作ることができます。
PHPでは、オブジェクトを作るために「クラス」という設計図を使います。クラスを使うことで、同じ性質を持ったオブジェクトをたくさん作ることができます。
まずは、簡単なクラスを作ってみましょう。これが基礎になります。
class Dog {
public $name;
public function bark() {
return "ワン!";
}
}
上で作ったクラスを使って、実際にオブジェクトを作成します。以下のコードをご覧ください。
$dog = new Dog();
$dog->name = "ポチ";
echo $dog->name . "は" . $dog->bark();
このコードでは、`Dog`クラスから「ポチ」という名前の犬のオブジェクトを作成しています。
オブジェクト指向では、「継承」や「ポリモーフィズム」といった概念があります。
継承は、あるクラスが別のクラスを受け継ぐことを指します。これにより、コードを再利用することができます。
class Cat extends Dog {
public function bark() {
return "ニャー!";
}
}
ポリモーフィズムは、同じ名前のメソッドが異なるクラスで異なる動作をすることです。たとえば、犬と猫で「鳴く」メソッドが異なる場合がこの例になります。
$dog = new Dog();
$cat = new Cat();
echo $dog->bark(); // ワン!
echo $cat->bark(); // ニャー!