ウェブサイトを作るときに、データを管理するためにデータベースが必要です。PHPとMySQLはこの組み合わせでよく使われています。この記事では、PHPとMySQLを使ってデータベースを操作する基本について説明します。まずはそれぞれの役割を理解しましょう。
PHP(ピーエイチピー)は、主にウェブサイトを作成するためのプログラミング言語です。サーバーサイドで動作し、ユーザーからのリクエストに応じてデータを処理することができます。HTMLと組み合わせることで、動的なウェブページを作成できるのが特徴です。
MySQL(マイエスキューエル)は、データベースを管理するためのソフトウェアです。大量のデータを効率よく保存、取得、更新、削除することができます。ウェブアプリケーションにおいて、データの管理を担う重要な役割を果たしています。
PHPとMySQLを連携させることで、データベースにアクセスし、データを操作することができます。この連携にはいくつかの基本的なステップがあります。以下では、接続からデータの取得までの流れを説明します。
まずはMySQLデータベースに接続する必要があります。以下のコードを使って接続を行います。
$servername = "localhost"; // サーバー名
$username = "username"; // ユーザー名
$password = "password"; // パスワード
$dbname = "database_name"; // データベース名
// 接続を確立
$conn = new mysqli($servername, $username, $password, $dbname);
// 接続を確認
if ($conn->connect_error) {
die("接続失敗: " . $conn->connect_error);
}
echo "接続成功";
データをMySQLに挿入するには、SQL文を使用します。以下のコードでは、例としてユーザー情報をデータベースに追加する方法を説明します。
$sql = "INSERT INTO users (name, email) VALUES ('山田太郎', 'taro@example.com')";
if ($conn->query($sql) === TRUE) {
echo "新しいレコードを追加しました";
} else {
echo "エラー: " . $sql . "
" . $conn->error;
}
挿入したデータを取得するには、SELECT文を使用します。以下はデータを取得して表示するコードの例です。
$sql = "SELECT id, name, email FROM users";
$result = $conn->query($sql);
if ($result->num_rows > 0) {
// データを出力
while ($row = $result->fetch_assoc()) {
echo "id: " . $row["id"]. " - 名前: " . $row["name"]. " - メール: " . $row["email"]. "
";
}
} else {
echo "データがありません";
}
既存のデータを更新するには、UPDATE文を使用します。以下は、ユーザーのメールアドレスを更新する例です。
$sql = "UPDATE users SET email='new_email@example.com' WHERE name='山田太郎'";
if ($conn->query($sql) === TRUE) {
echo "レコードが更新されました";
} else {
echo "エラー: " . $conn->error;
}
不要なデータを削除するには、DELETE文を使用します。以下は、特定のユーザーを削除する例です。
$sql = "DELETE FROM users WHERE name='山田太郎'";
if ($conn->query($sql) === TRUE) {
echo "レコードが削除されました";
} else {
echo "エラー: " . $conn->error;
}