TypeScript(タイプスクリプト)は、JavaScriptを基本にしたプログラミング言語です。JavaScriptに型安全性を追加することで、より堅牢なコードを書くことができるようになります。
プログラミングにおいて、関数は特定の処理をまとめたものです。関数を使うことで、同じ処理を何度も書かずに済み、コードの再利用ができるようになります。
TypeScriptでの関数は、次のように書きます。
function greet(name: string): string {
return `こんにちは、${name}さん!`;
}
このコードでは、引数として名前を受け取り、挨拶文を返す関数を定義しています。
関数を実際に使用するには、次のように呼び出します。
const message = greet('佐藤');
console.log(message); // こんにちは、佐藤さん!
関数には、引数や戻り値があります。引数は関数に渡すデータで、戻り値は関数が処理を終えて返すデータです。
関数は複数の引数を受け取ることもできます。次の例を見てみましょう。
function add(a: number, b: number): number {
return a + b;
}
この関数は、二つの数字を引数に取り、それらを足し算して結果を返します。
上の例のように、戻り値の型を指定することも可能です。これにより、関数がどのような値を返すのかが明確になります。
TypeScriptでは、同名の関数を異なる引数で定義することもできます。これを「関数のオーバーロード」といいます。
function combine(input: string, times: number): string;
function combine(input: number, times: number): number;
function combine(input: any, times: number): any {
if (typeof input === 'string') {
return input.repeat(times);
}
return input * times;
}
この関数は、文字列の場合はその文字列を指定された回数だけ繰り返し、数値の場合はその数値を掛け算します。
TypeScriptでは、アロー関数という簡潔に書ける関数の書き方があります。アロー関数は、コールバック関数などでよく使われます。
const add = (a: number, b: number): number => a + b;
アロー関数は、よりコンパクトに関数を表現できるので、便利です。
TypeScriptの関数は、基本から応用まで幅広く使えます。引数や戻り値を適切に設定することで、より安全で分かりやすいコードを書くことができます。