この記事では、TypeScriptで作ったアプリをデプロイする方法と、クラウドホスティングについてわかりやすく説明します。
まず、デプロイという言葉の意味を知っておきましょう。デプロイとは、開発したアプリやサービスを実際に使える形で公開することを指します。例えば、皆さんが日常で使うWebアプリやスマホアプリも、誰かがデプロイしたものです。
デプロイする前に、TypeScriptでアプリを作成しましょう。TypeScriptを使うには、まずはNode.jsとnpmをインストールしておく必要があります。インストールが終わったら、以下の手順でプロジェクトを作成します。
mkdir my-typescript-app
cd my-typescript-app
npm init -y
npm install typescript
次に、TypeScriptの設定ファイル「tsconfig.json」を作成します。以下のコマンドを実行してください。
npx tsc --init
これで基本的な設定ができました。必要に応じて設定を変更することもできますが、初めはそのままで大丈夫です。
次に、アプリをデプロイするためのホスティングサービスを選びます。初心者におすすめのクラウドホスティングサービスをいくつか紹介します。
Herokuは非常に使いやすいクラウドプラットフォームです。無料プランも用意されているので、初学者にもピッタリです。デプロイ手順も簡単で、Gitを使って素早くアプリを公開できます。
Netlifyも人気のホスティングサービスです。特にフロントエンドのアプリケーションに強いです。GitHubと連携して、自動でデプロイすることが可能です。
Vercelは、特にNext.jsを利用したアプリに最適なホスティングサービスですが、一般的なTypeScriptアプリも問題なくデプロイできます。シンプルで直感的なインターフェースが特徴です。
Herokuを使って、TypeScriptアプリをデプロイしてみましょう。以下がその手順です。
まずはHeroku CLIをインストールします。公式サイトからダウンロードしてください。
heroku login
次に、アプリをGitに追加してHerokuにデプロイします。以下のコマンドを実行します。
git init
heroku create
git add .
git commit -m "initial commit"
git push heroku master