最近、TypeScriptが人気を集めています。特にNode.jsアプリケーションを作るときに、TypeScriptを使うといろいろなメリットがあります。このガイドでは、TypeScriptを使ってNode.jsアプリケーションを作る方法をわかりやすく説明します。
TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットで、型を持つことでコードの安全性が高まります。型を指定できることで、みんなが書いたコードのミスを早めに見つけやすくなるのが特徴です。
Node.jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行するためのプラットフォームです。これにより、ブラウザだけでなく、サーバーでもJavaScriptを使用できます。Node.jsを使うと、開発がスムーズになり、効率的です。
まず、Node.jsをパソコンにインストールします。公式サイト(nodejs.org)から、自分のOSに合ったバージョンをダウンロードして、インストールしてください。
Node.jsのインストールが終わったら、次にTypeScriptをインストールします。コマンドプロンプト(またはターミナル)を開いて、次のコマンドを入力しましょう。
npm install -g typescript
次に、TypeScriptのプロジェクト用のフォルダを作ります。任意の場所に新しいフォルダを作って、その中に移動します。
mkdir my-typescript-app cd my-typescript-app
プロジェクトフォルダの中で、Node.jsプロジェクトを初期化します。以下のコマンドを実行してください。
npm init -y
TypeScriptを使うために、設定ファイルを作成します。次のコマンドで自動的に設定ファイルを生成できます。
tsc --init
生成された「tsconfig.json」を開いて、設定を確認します。特に「target」や「module」などの設定を変更したい場合は、自分の使いたいバージョンに合わせてみてください。
アプリケーションのコードを作成します。プロジェクトフォルダ内に「index.ts」というファイルを作成し、以下のコードを書いてみてください。
const http = require('http'); const hostname = '127.0.0.1'; const port = 3000; const server = http.createServer((req, res) => { res.statusCode = 200; res.setHeader('Content-Type', 'text/plain'); res.end('Hello, TypeScript with Node.js!\n'); }); server.listen(port, hostname, () => { console.log(`Server running at http://${hostname}:${port}/`); });
作成したTypeScriptコードをJavaScriptにコンパイルします。コマンドを実行して、コンパイルを行いましょう。
tsc index.ts
コンパイルが完了したら、次のコマンドでサーバーを起動します。
node index.js
これで、ブラウザで「http://127.0.0.1:3000」を開くと、「Hello, TypeScript with Node.js!」と表示されるはずです。
今回の記事では、TypeScriptを使ってNode.jsアプリケーションを構築する方法を紹介しました。TypeScriptを使うことで、より安全でわかりやすいコードが書けるようになります。