正規表現は、文字列のパターンを指定して検索や置換を行うための強力なツールです。しかし、特定の文字は特別な意味を持つため、そのまま使うことができません。この記事では、正規表現におけるエスケープシーケンスの使い方を分かりやすく紹介します。
エスケープシーケンスとは、特定の文字を通常の文字として扱うための方法です。正規表現では、特定の文字(例えば「.」、「*」、「?」など)は特別な意味を持ちます。これらの文字を文字通りに使用したい場合、エスケープシーケンスを使います。
以下は、正規表現で特別な意味を持つ代表的な文字です。これらの文字をそのまま使いたいときは、エスケープが必要です。
エスケープシーケンスは、特別な文字の前にバックスラッシュ(\)を付けることで行います。例えば、ドット(.)を文字そのものとして指定したい場合は、次のように書きます。
const regex = /abc\.xyz/;
この例では、「abc.xyz」という文字列を探す正規表現になります。他の特別な文字でも同様にエスケープできます。
では、実際にいくつかの例を見てみましょう。
const phoneRegex = /\d{3}-\d{4}-\d{4}/;
この正規表現は「123-4567-8901」のような電話番号の形式を確認します。「-」はエスケープする必要はありませんが、特別なキャラクターが含まれている場合はエスケープが必要です。
const emailRegex = /^[a-zA-Z0-9._%+-]+@[a-zA-Z0-9.-]+\.[a-zA-Z]{2,}$/;
この正規表現は、一般的なメールアドレスの形式を確認します。ここでもエスケープは必要ないシンボル(.や@)を使っていますが、特別な意味を持つ「.」はそのまま書いています。
正規表現でエスケープシーケンスを正しく使うことで、特別な意味を持つ文字をそのまま扱うことができます。初めて正規表現に触れる方にとって、この知識はとても役立つでしょう。正規表現を使って、あなたのプログラミングスキルをさらに向上させてみてください!