正規表現（せいきひょうげん）とは、文字列を検索したり、置き換えたりするための特別な式のことです。例えば、「abc」という文字列を見つけたいときに、「abc」という文字列をそのまま探すだけでなく、特定のパターンに一致する文字列を簡単に見つけられます。

正規表現の基本的な構成

正規表現は、いくつかの基本的な要素から成り立っています。以下に代表的なものを紹介します。

文字

文字はそのまま書けばいいです。「a」「b」「c」など、単純な文字列を表現します。

メタキャラクター

正規表現には特別な意味を持つ記号があります。これらを使うことで、より柔軟な検索ができます。以下が代表的なメタキャラクターです。

• .：任意の1文字に一致します。
• *：直前の文字が0回以上続くことを表します。
• + ：直前の文字が1回以上続くことを表します。
• ?：直前の文字が0回または1回のいずれかに一致します。
• [abc]：abcのいずれか1文字に一致します。
• ^：文字列の先頭を示します。
• $：文字列の末尾を示します。

パターンマッチングの実践

それでは、実際に正規表現を使ってパターンマッチングをしてみましょう。以下は、JavaScriptを使ったサンプルコードです。

const text = "今日は晴れです。明日も晴れでしょう。";
const regex = /晴れ/g; // "晴れ"という単語を検索する正規表現
const results = text.match(regex); // マッチした結果を取得する

console.log(results); // ['晴れ', '晴れ'] と表示される

コードの解説

上のコードでは、textという文字列から「晴れ」という単語を見つけ出しています。/晴れ/gの部分が正規表現で、「g」はグローバルフラグと呼ばれ、文字列全体から同じパターンを全て探し出すことを意味します。

正規表現を使う理由

正規表現を使うと、単純な文字列だけでなく、複雑なパターンを簡単に扱えるようになります。また、多くのプロがデータを扱う際に、効率よく作業を進めるために利用しています。