AWS S3(Amazon Simple Storage Service)は、Amazonが提供するクラウドストレージサービスです。大きなデータを簡単に保存したり、取り出したりできるので、企業や個人で多く利用されています。例えば、写真、動画、バックアップデータなど、様々なデータを安全に保管することが可能です。
データ操作をスクリプトで自動化することで、以下のような利点があります。
まず、AWS S3にアクセスするための準備をしましょう。必要なものは以下の通りです。
まだAWSを利用したことがない場合、AWSアカウントを作成します。公式サイトにアクセスし、アカウントを登録してください。
AWS CLI(Command Line Interface)は、コマンドラインからAWSの操作を行うためのツールです。これをインストールすることで、S3の操作をスクリプト化できます。
pip install awscli
インストールが終わったら、AWS CLIを設定します。以下のコマンドを実行して、必要な情報を入力します。
aws configure
ここで、アクセスキーやシークレットキー、デフォルトリージョンを指定します。これで、AWSにアクセスできるようになります。
ここから、実際にスクリプトを作ってみましょう。例として、S3バケットにデータをアップロードするスクリプトを紹介します。
#!/bin/bash
# S3にファイルをアップロードするスクリプト
BUCKET_NAME="あなたのバケット名"
FILE_PATH="アップロードするファイルのパス"
aws s3 cp $FILE_PATH s3://$BUCKET_NAME/
echo "ファイルが$BUCKET_NAMEにアップロードされました!"
このスクリプトを「upload_script.sh」という名前で保存し、実行可能にするために以下のコマンドを実行します。
chmod +x upload_script.sh
次に、スクリプトを実行します。
./upload_script.sh
作成したスクリプトを定期的に実行するには、cronジョブを利用します。以下の手順で設定します。
crontab -e
ここで、以下のような行を追加します。この例では毎日午前1時にスクリプトを実行します。
0 1 * * * /path/to/upload_script.sh