Vimにはコードを書くのを速くするスニペット機能があります。この記事では、初心者でも分かりやすくスニペット機能を使う方法を紹介します。
スニペットとは、よく使うコードの断片を短い文字列にまとめたものです。例えば、ある関数の定義を毎回書くのは面倒ですが、スニペットを使うと、一瞬でそのコードを挿入できます。これによって、入力時間が大幅に短縮されるのです。
まずは、Vimでスニペットを使うために必要なプラグインをインストールします。ここでは「UltiSnips」というプラグインをおすすめします。手順は以下の通りです。
Vimでスニペットを使うには、まず「Vim-Plug」などのプラグインマネージャーをインストールします。以下の手順でインストールしてみましょう。
curl -fLo ~/.vim/autoload/plug.vim --create-dirs \
https://raw.githubusercontent.com/junegunn/vim-plug/master/plug.vim
次に、Vimの設定ファイル「.vimrc」を開いて、UltiSnipsを追加します。以下のコードを追加しましょう。
call plug#begin('~/.vim/plugged')
Plug 'SirVer/ultisnips'
Plug 'honza/vim-snippets'
call plug#end()
Vimを開いて、次のコマンドを入力します。
:PlugInstall
これでUltiSnipsがインストールされます!
プラグインをインストールしたら、次はスニペットを作ります。以下の手順で簡単なスニペットを作成してみましょう。
UltiSnips用のスニペットファイルを作成します。まず、次のフォルダを作ります。
mkdir -p ~/.vim/UltiSnips
そして、特定の言語用のスニペットファイルを作ります。例えばPythonの場合、次のようにファイルを作ります。
touch ~/.vim/UltiSnips/python.snippets
作成した「python.snippets」ファイルを開いて、スニペットを追加してみましょう。以下のように書くと、「func」と入力することで簡単に関数を作成できます。
snippet func
def ${1:function_name}(${2:args}):
${3:pass}
endsnippet
Vimに戻り、スニペットを使用してみましょう。ノーマルモードで「func」と入力し、タブキーを押すと、あらかじめ設定した関数のスニペットが展開されます。
Vimのスニペット機能を使うことで、コードを書く時間を短縮することができます。最初は少し設定が面倒かもしれませんが、一度使い始めるとその便利さに驚くことでしょう。ぜひ試してみてください!