AWS(アマゾンウェブサービス)は、クラウドコンピューティングを提供するプラットフォームです。その中でもCloudFormationは、AWSのリソースをコードで管理できる便利なツールです。この記事では、CloudFormationとAWS CLI(コマンドラインインターフェース)を使って、基本的な操作を学んでいきます。
CloudFormationは、AWSのリソースを自動で作成、変更、削除するためのツールです。これを使うと、複雑なインフラをコードで管理できるので、手動で設定を行うよりも効率的になります。
AWS CLIは、コマンドラインからAWSの各種サービスを操作できるツールです。プログラムを書くように、簡単にリソースを操作できるため、特に初心者にも使いやすいです。
CloudFormationとAWS CLIを使うためには、以下の準備が必要です。
まずはAWSのアカウントを作成しましょう。公式サイトにアクセスして、手順に従ってアカウントを作成します。
AWS CLIを使うために、まずはインストールを行います。以下のコマンドをターミナルやコマンドプロンプトに入力して、インストールを進めます。
pip install awscli --upgrade --user
CLIをインストールしたら、次は設定です。以下のコマンドを実行して、AWSのアクセスキーやシークレットキーを入力します。
aws configure
ここで、AWSの認証情報やリージョンを設定します。これらの情報はAWSマネジメントコンソールで確認できます。
それでは、実際にCloudFormationを使ってみましょう。ここでは、簡単なスタックを作成する手順を紹介します。
まずは、リソースを定義したYAMLまたはJSON形式のテンプレートを作成します。以下は、S3バケットを作成するための簡単なYAMLテンプレートの例です。
AWSTemplateFormatVersion: '2010-09-09'
Resources:
MyS3Bucket:
Type: 'AWS::S3::Bucket'
Properties:
BucketName: 'my-example-bucket'
このテンプレートを `s3-template.yaml` という名前で保存します。
次に、作成したテンプレートを元にスタックを作成します。以下のコマンドを実行して、スタックを作成します。
aws cloudformation create-stack --stack-name my-stack --template-body file://s3-template.yaml
スタックの作成が成功すると、リソースがAWSにデプロイされます。
スタックが正しく作成されたか確認するために、以下のコマンドでスタックの情報を取得します。
aws cloudformation describe-stacks --stack-name my-stack
具体的なリソースや状態を確認できるので、成功しているかをチェックできます。
CloudFormationとAWS CLIを使用することで、AWSのリソースを効率的に管理できるようになります。本記事では基本的な操作を紹介しましたが、さらに進んで複雑なリソースの管理にも挑戦してみてください。