AWS CloudFormationは、インフラストラクチャをコードとして扱うためのサービスです。これを利用すると、様々なAWSリソースを自動的にデプロイ(配置)することができます。この記事では、CloudFormationの「スタック」と「スタックセット」について、説明します。
まず、スタックとは、CloudFormationを使ってデプロイするAWSリソースの集まりのことです。たとえば、あるウェブアプリケーションを作るために、EC2インスタンスやRDSデータベース、S3バケットが必要なら、それらをまとめて「スタック」と呼びます。
スタックを作成するには、CloudFormationのテンプレートというファイルを作ります。このテンプレートには、どのリソースをどのように配置するのかが記述されています。テンプレートの例を以下に示します。
AWSTemplateFormatVersion: '2010-09-09'
Resources:
MyEC2Instance:
Type: 'AWS::EC2::Instance'
Properties:
InstanceType: t2.micro
ImageId: ami-0c55b159cbfafe01e
このテンプレートを使ってスタックを作成すると、指定されたEC2インスタンスが自動的に作成されます。スタックを管理することで、リソースの更新や削除も簡単になります。
次に、スタックセットについて説明します。スタックセットは、複数のAWSアカウントやリージョンにまたがってスタックを管理するための機能です。たとえば、企業内で異なる地域にある複数のデータセンターに同じ構成のリソースをデプロイしたい場合、スタックセットが役立ちます。
スタックセットを使用するメリットはいくつかあります:
CloudFormationのスタックとスタックセットを使うことで、AWSリソースの管理がとても簡単になります。スタックは一つのプロジェクト単位でリソースをまとめ、スタックセットはそれを複数の場所に広げるためのものです。インフラストラクチャをコードとして管理することで、効率的でミスの少ない運用が可能になります。