今回は「yarn」と「npm」について、その違いや使い分けを解説します。
yarnは、JavaScriptのパッケージ管理ツールの一つです。パッケージとは、特定の機能を持ったコードの集合体で、これを使うことで、自分のアプリケーションに必要な機能を簡単に追加することができます。yarnは、Facebookが開発したツールで、npmと比べていくつかの特徴があります。
npmは、Node.jsの公式なパッケージ管理ツールです。Node.jsはJavaScriptをサーバーサイドで実行するためのランタイムであり、npmはそのエコシステムの中心的な役割を果たしています。多くのJavaScriptのライブラリやツールがnpmに登録されています。
それぞれの特徴を見てきましたが、yarnとnpmにはいくつかの違いがあります。ここでは主な違いを3つ挙げてみます。
yarnはパッケージを並行してインストールするため、一般的にはnpmよりも速いと言われています。
yarnは「yarn.lock」というファイルを作成し、依存関係を正確に記録します。一方、npmでは「package-lock.json」がその役割を果たしていますが、yarnの方がその管理がしやすいとされています。
yarnはインストールしたパッケージをキャッシュとして保存しますが、npmではデフォルトではキャッシュをあまり効率的に使いません。このため、yarnは次回のインストールが速くなります。
yarnとnpm、それぞれに利点があるので、選ぶ際は自分のプロジェクトや好みに応じて決めるといいでしょう。
初めてJavaScriptを使う方には、まずはnpmを試してみることをおすすめします。npmはNode.jsのエコシステムに深く結びついているので、Node.jsを使う予定がある方には最適です。一方で、より速く、安定したパッケージ管理を求めるならyarnも良い選択肢です。
最終的には、どちらのツールも使いこなせるようになれば、より多くのプロジェクトに対応できるようになります。まずはどちらかを使ってみて、自分に合ったものを見つけてみてください!