イベント駆動プログラミングは、プログラムの動作が特定のイベント(出来事)によって引き起こされる仕組みです。例えば、ボタンがクリックされたときや、データが受信されたときに、特定の処理が実行されます。このような仕組みにすることで、プログラムが効率的に動くようになります。
イベントにはいくつかの種類があります。例えば、ユーザーが何かアクションをしたとき(マウスクリック、キーボード入力など)、データベースからデータが読み込まれたときなどがイベントに当たります。それぞれのイベントに対して、適切な処理を割り当てることが大切です。
Node.jsの優れた点の一つが、非同期処理を簡単に行えることです。この非同期処理を支えているのが「イベントループ」という仕組みです。
イベントループは、Node.jsが複数のイベントを同時に処理するためのループです。具体的には、次のような流れで動きます。
非同期処理を使うと、他の処理を待たずに次の処理を進めることができます。これにより、プログラムのパフォーマンスが向上します。例えば、ファイルの読み込みを行っている最中に、他のユーザーからのリクエストを処理することができます。
以下は、Node.jsでの簡単な非同期処理の例です。この例では、ファイルを読み込む処理を行います。
const fs = require('fs');
console.log('ファイルを読み込み中...');
fs.readFile('example.txt', 'utf8', (err, data) => {
if (err) {
console.error('エラーが発生しました:', err);
return;
}
console.log('ファイルの内容:', data);
});
console.log('他の処理を続行中...');
このコードでは、ファイルの読み込み中でも他の処理(メッセージの表示)が行われることが分かります。
Node.jsのイベントループとイベント駆動プログラミングについて理解できたでしょうか?非同期処理を上手に利用することで、効率的なプログラムを作ることができます。