ウェブ開発を行う上で、コードの管理やデプロイメントはとても重要です。ここでは、Node.jsを使ったCI（継続的インテグレーション）・CD（継続的デリバリー）パイプラインの基本を学びます。CI/CDパイプラインを構築することで、開発の効率を上げることができます。

CI・CDとは？

CIとは継続的インテグレーション、CDとは継続的デリバリーです。簡単に言うと、これらはソフトウェア開発の手法で、コードを頻繁に統合し、テストを自動で行い、最終的に本番環境にデプロイすることを目指しています。

パイプラインの基本構成

典型的なCI/CDパイプラインは、以下のステップから成り立っています。

ビルド

コードをコンパイルして、実行できる形にします。このステップでは、Node.jsアプリケーションの依存関係をインストールすることが含まれます。

テスト

ビルドしたコードが正しく動作するか、自動でテストします。ここでのテストは、ユニットテストや統合テストなどが一般的です。

デプロイ

テストに合格したコードを、本番環境に自動でデプロイします。これにより、手動での作業を減らせます。

Node.jsでのCI/CDパイプラインの構築

ここでは、GitHub ActionsというGitHubの機能を使って、Node.jsアプリケーションのCI/CDパイプラインを作る方法を紹介します。

1. GitHubリポジトリの作成

まずはGitHubにログインして、新しいリポジトリを作成します。このリポジトリにNode.jsのプロジェクトをアップロードします。

2. GitHub Actionsの設定

リポジトリに移動して、以下の手順でGitHub Actionsを設定します。

name: Node.js CI

on:
  push:
    branches: [ main ]
  pull_request:
    branches: [ main ]

jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
    - uses: actions/checkout@v2
    - name: Set up Node.js
      uses: actions/setup-node@v2
      with:
        node-version: '14'
    - name: Install dependencies
      run: npm install
    - name: Run tests
      run: npm test

3. ルールを設定する

上記のYAMLファイルは、GitHub Actionsがどのように動作するかを定義しています。この設定により、mainブランチへのプッシュやプルリクエストが行われたときにCIが実行されます。

4. デプロイの自動化

テストが完了した後に、自動でデプロイを行うためのステップを追記します。

    - name: Deploy
      run: |
        echo "Deploying to server..."
        # ここにデプロイのコマンドを記入

まとめ

Node.jsでのCI/CDパイプラインの構築は、開発効率を大幅に向上させます。GitHub Actionsを利用することで、簡単に実現できます。