Shellスクリプトは、日常的な作業を自動化するために使われる強力なツールです。でも、スクリプトが長くなってくると、同じコードを何度も書かなければならず、管理が大変になります。そこで登場するのが「関数」です。関数を使うことで、コードの再利用が簡単になり、スクリプトがスッキリします。
関数は、一連の命令をまとめたもので、必要な時に呼び出すことができます。例えるなら、料理のレシピのようなものです。レシピを一度覚えてしまえば、何度でも同じ料理を作ることができるでしょう。また、レシピにはバリエーションを加えたり、アレンジしたりもできますよね。
では、実際にShellスクリプトで関数を定義してみましょう。以下は基本的な関数の書き方です。
function 関数名 {
命令1
命令2
...
}
例えば、2つの数を足す関数を作ってみます。以下がその例です。
function add {
echo $(($1 + $2))
}
この関数では、2つの引数($1と$2)を受け取り、その合計を表示します。
関数を使うことで、以下のようなメリットがあります。
関数を作ったら、実際に呼び出してみましょう。先ほどの「add」関数を使ってみます。
add 3 5
このコマンドを実行すると、8と表示されます。これで、簡単に数を足すことができますね。