Dockerイメージの作成とその管理方法について、解説します。
Dockerとは、アプリケーションをコンテナという単位でまとめて管理するためのツールです。コンテナを使うことで、どんな環境でも同じように動作するアプリを作ることができます。
コンテナは、アプリケーションとその動作環境をまとめたものです。これを使うと、例えば「自分のPCでは動くのにサーバーでは動かない」といった問題を避けることができます。
では、実際にDockerイメージを作成してみましょう。Dockerイメージはコンテナを作成するための元になるものです。
まず、Dockerfile
という名前のファイルを作成します。このファイルには、イメージの作成手順を記載します。例えば、以下のような内容が考えられます。
# 基本となるイメージを指定
FROM python:3.9
# 作成者の情報を追加
LABEL maintainer="yourname@example.com"
# 必要なパッケージをインストール
RUN pip install flask
# アプリケーションのディレクトリを作成
WORKDIR /app
# アプリケーションのソースコードをコピー
COPY . /app
# デフォルトで実行するコマンドを指定
CMD ["python", "app.py"]
Dockerfile
を作成したら、次にこのファイルを使ってDockerイメージをビルド(作成)します。以下のコマンドを実行してみましょう。
docker build -t myapp:latest .
このコマンドは、現在のディレクトリ(.
)にあるDockerfile
を使って、myapp
という名前のイメージを作成します。
Dockerイメージを作成した後は、複数のイメージを管理する必要があります。ここでは基本的な管理方法を見てみましょう。
現在作成されているDockerイメージの一覧を表示するには、以下のコマンドを使います:
docker images
使わなくなったイメージを削除したい場合は、以下のコマンドを使います。
docker rmi イメージID
イメージIDは、docker images
コマンドで確認できます。
この記事では、Dockerイメージの作成と管理方法について学びました。まずはDockerfile
を作成してみるところから始めてみてください。