インターネットや店頭で見かける高額GPUの詐欺
近年、高性能なグラフィックスカードに対する需要が高まる一方で、偽物や詐欺も増えています。特に「RTX 4090」を狙った不正行為が問題となっています。今回は、修理ショップで見つかった偽のRTX 4090について詳しく解説します。
偽RTX 4090の実態と見分け方
レーザー刻印されたGA102 GPUの不自然さ
修理店で発見された偽物のRTX 4090は、外見は本物そっくりですが、GPU部分にレーザー刻印された「GA102」と呼ばれるチップが使われていました。本物のRTX 4090は新しいAD102チップを搭載していますが、これは旧モデルのGA102チップを使ったもの。このことから、GPUの中身が本物ではない可能性が高いと考えられます。
見た目だけでは判断できないポイント
外観は高級感のあるデザインでも、中身が古いGPUだったり、性能が本物と比べて大きく劣ることもあります。特に、GPUの刻印や内部構造、動作の安定性に注目しましょう。
詐欺行為の背景と狙い
価格を安く見せて客を誘導
詐欺師たちは、偽物のGPUを安い価格で販売し、ユーザーの興味を引きます。これにより、本物の高価なGPUを手に入れるつもりだった人が騙されてしまいます。
非公式の販売チャネルを利用した罠
インターネットの並行輸入ショップや中古市場には、偽物が混じっているケースもあります。このため、信頼できる販売店から購入することが非常に重要です。
良い購入のためのポイント
正規販売店での購入を徹底
正規の販売店や公式ウェブサイトから購入し、保証やサポートを受けるのが最も安全です。
GPUの特徴を理解しておく
GPUの型番や外観、パフォーマンスの比較基準を事前に調べておけば、偽物を見抜きやすくなります。
専門ショップや修理店の信頼性を確認
修理店での発見事例も増えているため、信頼できるショップを選び、不審な点があれば質問しましょう。【TIPS】GPUの種類と特徴
GA102:NVIDIAの旧世代高性能GPU。RTX 3080や3070に搭載されている。新しいRTX 4090はAD102コードを持ち、性能も大きく進化しているため、外見だけで判断しないことが大切です。
まとめとして、GPUの詐欺から身を守るには、正規の販売ルートを利用し、GPUの仕様や外観を把握することが重要です。偽物や詐欺に騙されないためにも、十分な情報収集と注意が必要です。