Pythonにおけるクラスとオブジェクトの基本についてです。オブジェクト指向プログラミング(OOP)は、現実世界の物事をモデル化してプログラムを構築するための強力な手法です。
クラスは、オブジェクトの設計図や定義を表します。例えば、自動車というクラスがあれば、その設計図に基づいて具体的な自動車(オブジェクト)を作成することができます。
class Car:
def __init__(self, brand, model, year):
self.brand = brand
self.model = model
self.year = year
def display_info(self):
print(f"{self.year} {self.brand} {self.model}")
クラスから作成された具体的なインスタンスをオブジェクトと呼びます。同じクラスから複数のオブジェクトを作成することができます。
car1 = Car("Toyota", "Prius", 2022)
car2 = Car("Honda", "Civic", 2023)
car1.display_info() # 出力例:2022 Toyota Prius
car2.display_info() # 出力例:2023 Honda Civic
クラスは属性(データ)とメソッド(関数)から構成されます。属性はオブジェクトが持つデータを表し、メソッドはオブジェクトが行う操作を表します。
クラスから具体的なオブジェクトを作成することをインスタンス化と呼びます。また、オブジェクトのメソッドを呼び出して操作を行います。
car1 = Car("Tesla", "Model S", 2024)
car1.display_info() # 出力例:2024 Tesla Model S
Pythonのクラスとオブジェクトを理解することで、より柔軟で効率的なプログラミングが可能になります。クラスを使って、複雑なデータや機能を整理し、再利用性の高いコードを作成しましょう。