Pythonの辞書(dictionary)はキーと値をペアで管理するデータ構造です。キーは一意であり、値には任意のデータを格納できます。
辞書は波括弧{}
で囲み、キーと値をキー: 値
の形式で指定します。キーと値のペアはカンマで区切ります。
student = {"名前": "太郎", "年齢": 15, "クラス": "1年A組"}
print(student)
辞書の要素はキーを指定してアクセスします。
print(student["名前"]) # "太郎" を表示
print(student["年齢"]) # 15 を表示
辞書には要素の追加、変更、削除が可能です。
student["性別"] = "男性" # 新しいキーと値を追加
print(student)
student["年齢"] = 16 # キー"年齢"の値を変更
print(student)
del student["クラス"] # キー"クラス"の要素を削除
print(student)
Pythonの集合(set)は重複のない要素の集まりです。集合は要素の追加や削除、集合演算(和集合、積集合など)がサポートされています。
集合は波括弧{}
で囲み、要素をカンマで区切って並べます。
colors = {"赤", "青", "黄"}
print(colors)
集合には要素の追加、削除が可能です。
colors.add("緑") # 新しい要素を追加
print(colors)
colors.remove("青") # 指定した要素を削除
print(colors)
集合間の演算(和集合、積集合など)もサポートされています。
set1 = {"赤", "青", "黄"}
set2 = {"青", "緑", "黄"}
# 和集合
union_set = set1 | set2
print(union_set)
# 積集合
intersection_set = set1 & set2
print(intersection_set)
Pythonの辞書と集合はデータを効率的に管理するための重要なツールです。辞書はキーと値をペアで管理し、集合は重複のない要素を扱います。それぞれのデータ構造を理解し、適切に活用することでプログラムの効率を高めることができます。