Pythonで複数の要素をまとめて扱うためのデータ構造の一つが「リスト」です。リストは複数の要素を順序付けて保持し、要素の追加や変更が可能です。
リストは角かっこ[]
で囲み、カンマで区切って要素を並べます。
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
print(fruits)
この例では、fruits
リストに3つの要素が含まれています。
リストの要素はインデックス(位置)を指定してアクセスします。最初の要素のインデックスは0から始まります。
print(fruits[0]) # "りんご" を表示
print(fruits[1]) # "バナナ" を表示
リストには要素の追加や削除、変更が可能です。
fruits.append("ぶどう") # リストの末尾に要素を追加
print(fruits)
fruits[1] = "パイナップル" # インデックス1の要素を変更
print(fruits)
del fruits[0] # インデックス0の要素を削除
print(fruits)
タプルはリストと似ていますが、要素の追加や変更ができない不変(イミュータブル)なデータ構造です。
タプルは丸括弧()
で囲み、カンマで区切って要素を並べます。
point = (10, 20)
print(point)
タプルの要素もリストと同様にインデックスを指定してアクセスします。
print(point[0]) # 10 を表示
print(point[1]) # 20 を表示
タプルは作成後に要素の追加や変更ができません。
point[0] = 15 # エラーが発生します
リストとタプルはPythonでデータを効率よく管理するための重要なツールです。リストは可変(ミュータブル)で要素の追加や変更が可能ですが、タプルは不変(イミュータブル)で安全にデータを扱うことができます。