今回は、MySQLの「ビュー」という機能について解説します。ビューはデータベースを使う上でとても便利な機能ですので、学んでいきましょう。
ビュー(View)とは、データベースのテーブルの仮想的な表のことです。ビューを使うと、テーブルの特定の部分だけを取り出したり、複雑なクエリを簡単に扱えるようになります。実際のデータはテーブルに保存されていますが、ビューを使うことでそのデータを簡単に参照できるようになります。
ビューを作成するには、CREATE VIEW
文を使います。例えば、「学生」テーブルから「名前」と「成績」を表示するビューを作成する場合、以下のように記述します。
CREATE VIEW student_view AS
SELECT name, grade
FROM students;
このコードでは、student_view
という名前のビューを作成しています。そのビューは「students」テーブルから「name」と「grade」を選択して表示します。
ビューを作成したら、それを参照するのはとても簡単です。通常のテーブルと同じようにSELECT
文を使って参照します。
SELECT * FROM student_view;
このクエリを実行すると、「student_view」ビューからデータを取得できます。
ビュー自体の内容を変更する場合は、ALTER VIEW
文を使います。例えば、先ほどのビューに「年齢」も追加したいときは、次のようにします。
ALTER VIEW student_view AS
SELECT name, grade, age
FROM students;
ビューが不要になった場合は、DROP VIEW
文を使って削除できます。
DROP VIEW student_view;
ビューはデータを簡単に扱うための便利なツールです。まずは基本的な使い方を覚えて、慣れてきたらもっと複雑なクエリにも挑戦してみてください。