ディスククォータとは、Linuxのシステムで、ユーザーごとに使えるディスクスペースの上限を設定する機能のことです。この機能を使うことで、特定のユーザーが使うディスクの容量を制限し、全体のシステムの安定性を保ちます。
ディスククォータを設定する理由はいくつかあります。
では、実際にディスククォータを設定してみましょう。以下の手順で進めます。
まず、ディスククォータを有効化する必要があります。これには、fstabという設定ファイルを編集します。次のように、対象のパーティションに「usrquota」や「grpquota」を追加します。
# vi /etc/fstab /dev/sda1 /home ext4 defaults,usrquota 0 0
設定を反映させるために、パーティションを再マウントします。以下のコマンドを使います。
sudo mount -o remount /home
次に、クォータの初期化を行います。以下のコマンドを実行します。
sudo quotacheck -cug /home
クォータを設定するために、具体的な容量をユーザーごとに指定します。以下のコマンドを使用します。
sudo edquota -u ユーザー名
ここで、ユーザー名の部分には対象のユーザーの名前を入れ、制限したいディスクの容量を設定します。
設定が完了したら、クォータの状態を確認します。次のコマンドを使います。
quota -u ユーザー名
ディスククォータを管理する際の注意点もいくつかあります。特に、定期的にクォータを確認し、必要に応じて変更することが大切です。また、クォータを設定することでユーザーの作業に影響を与える可能性があるため、事前に相談することをおすすめします。