今回はLinuxを使ってFTPサーバーを構築する方法を紹介します。FTPサーバーは、ファイルをインターネットを通じてやり取りするための便利な仕組みです。
vsftpdとは?
vsftpd(Very Secure FTP Daemon)は、高速でセキュリティに優れたFTPサーバーです。多くのLinuxディストリビューションで標準的に利用されているので、安心して使えます。
vsftpdのインストール
まず、vsftpdをインストールしましょう。以下のコマンドをターミナルに入力してください。
sudo apt update
sudo apt install vsftpd
これでvsftpdがインストールされました。次に設定を行います。
vsftpdの設定ファイルを編集する
vsftpdの設定は、設定ファイルを編集することで行います。設定ファイルは以下の場所にあります。
/etc/vsftpd.conf
設定ファイルを開くために、以下のコマンドを入力します。
sudo nano /etc/vsftpd.conf
基本設定を行う
設定ファイルが開いたら、以下の設定を行いましょう。
- anonymous_enable=NO
- local_enable=YES
- write_enable=YES
- chroot_local_user=YES
これらの設定は、匿名ユーザーによるアクセスを制限し、ローカルユーザーのアクセスを許可し、ファイルの書き込みを可能にし、ユーザーを自分のホームディレクトリに閉じ込めるものです。
設定を保存してからvsftpdを再起動する
設定を変更したら、CTRL + X を押して保存するかを尋ねられます。Yを押してからEnterキーを押します。
設定を反映させるために、vsftpdを再起動します。以下のコマンドを入力してください。
sudo systemctl restart vsftpd
FTPサーバーの動作確認
では、FTPサーバーが正しく動作しているか確認してみましょう。コマンドラインからFTP接続を試みます。以下のコマンドを入力してください。
ftp localhost
ユーザー名とパスワードを入力して、接続できるか確認してください。接続が成功したら、FTPサーバーの設定が正しくできています。
まとめ
今回の記事では、Linuxでvsftpdを使ってFTPサーバーを構築する方法を紹介しました。初めての方でも簡単にできたと思います。FTPサーバーを使って、たくさんのファイルを安全にやり取りしましょう!