ファイアウォールとは?
ファイアウォールは、コンピュータやネットワークを外部からの攻撃や不要な通信から守るための仕組みです。Linuxでは、主に「ufw」や「iptables」を使ってファイアウォールを設定できます。
ufw(Uncomplicated Firewall)とは
ufwは、簡単にファイアウォールを管理できるツールです。初心者にも扱いやすく、直感的にコマンドを入力することで設定を行うことができます。
ufwのインストール
多くのLinuxディストリビューションにはufwが標準でインストールされていますが、もしインストールされていない場合は、以下のコマンドを実行してインストールします。
sudo apt install ufw
ufwの基本的な使い方
まず、ufwを有効にする必要があります。次のコマンドでufwを有効にできます。
sudo ufw enable
特定のポートを開放したい場合、以下のようにコマンドを入力します。たとえば、HTTP(ポート80)を開放する場合は次のようにします。
sudo ufw allow 80
どのポートが開放されているかを確認するには、次のコマンドを使用します。
sudo ufw status
iptablesとは
iptablesは、Linuxの強力なファイアウォール管理ツールです。より細かい設定が可能ですが、少し複雑なため、初学者にはufwの方が扱いやすいかもしれません。それでも、iptablesを使う利点もあります。
iptablesの基本的な使い方
iptablesを使用するには、root権限が必要です。まず、現在の設定を確認するために次のコマンドを実行します。
sudo iptables -L
特定のポートを開放するには、次のようにコマンドを入力します。例えば、SSH(ポート22)を開放する場合は以下のようになります。
sudo iptables -A INPUT -p tcp --dport 22 -j ACCEPT
iptablesでの設定を保存するには、以下のコマンドを実行します。
sudo iptables-save | sudo tee /etc/iptables/rules.v4
まとめ
ファイアウォールはコンピュータを守る重要なツールです。ufwは初心者に優しいインターフェースを提供し、iptablesはより高度な設定が可能です。必要に応じて使い分けて、自分のLinux環境を安全に保ちましょう。