Linuxを使っていると、様々なプログラムが同時に動いていることに気づくでしょう。それらを「プロセス」と呼びます。プロセスを管理するために便利なコマンドがいくつかありますが、特に「ps」コマンドと「kill」コマンドは基本の中の基本です。この記事ではそれらの使い方を説明します。
psコマンドとは?
「ps」コマンドは、現在動いているプロセスの情報を表示するためのコマンドです。どんなプロセスが動いているのかを知ることで、システムの状態を把握することができます。
psコマンドの基本的な使い方
基本的な使い方はとてもシンプルです。ターミナルを開いて、次のように入力します。
ps
これだけで、現在のユーザーが実行しているプロセスのリストが表示されます。ただし、これでは情報が少ないことがあるので、オプションを追加して詳細を見てみましょう。
オプションを使ったpsコマンド
「-aux」オプションをつけると、もっと多くの情報が表示されます。次のように入力してみてください。
ps -aux
これにより、すべてのプロセス(他のユーザーのプロセスも含む)が表示されます。それぞれのプロセスのPID(プロセスID)やCPU使用率、メモリ使用率などの情報も見ることができます。
killコマンドとは?
次は「kill」コマンドについて説明します。「kill」という名前ですが、実際にはプロセスを終了させるために使うコマンドです。時にはプログラムが正常に終了しないことがありますが、その時にこのコマンドが役立ちます。
killコマンドの使い方
プロセスを終了させるには、まず終了させたいプロセスのPIDを知る必要があります。先ほどの「ps -aux」コマンドを使って、終了したいプロセスのPIDを確認します。
PIDがわかったら、以下のように「kill」コマンドを使います。
kill PID
例えば、PIDが1234のプロセスを終了させたい場合は、次のように入力します。
kill 1234
これで指定したプロセスが終了します。ただし、場合によってはプロセスが終了しないこともあります。その時は「-9」オプションを使いましょう。
強制終了の方法
強制的にプロセスを終了させるには、次のようにします。
kill -9 PID
これで、どんな状態のプロセスでも強制的に終了させることができます。ただし、強制終了はデータを失う場合があるので、注意が必要です。
まとめ
今回は「ps」コマンドと「kill」コマンドの基本的な使い方について紹介しました。これらのコマンドを使うことで、自分のLinux環境をよりよく管理することができます。