この記事では、Linuxでのネットワーク設定についてわかりやすく解説します。
ネットワーク設定の基本
まずは、ネットワーク設定に必要な基本的な概念を理解しましょう。Linuxでは、ネットワークの設定を行うためにいくつかのコマンドを使用します。以下に代表的なものを紹介します。
*ネットワークの基礎を学びたい場合は、ネットワーク入門をご覧ください。
IPアドレスを確認する
自分のコンピュータのIPアドレスを確認するには、次のコマンドを使います。
ip addr show
このコマンドを実行すると、ネットワークインターフェースの情報が表示されます。IPアドレスは「inet」ラベルの横に表示されるのが目安です。
ネットワークの状態を確認する
ネットワークの状態を確認するために、「ping」コマンドを使うと便利です。インターネットに接続できているかを確認するために、次のように実行します。
ping google.com
正常に接続できていれば、返信が返ってくるので安心です。
静的IPアドレスの設定
次に、静的IPアドレスを設定する方法を見ていきましょう。静的IPアドレスとは、ネットワークに接続するたびに変わらない固定のIPアドレスのことです。
設定ファイルの編集
静的IPアドレスを設定するためには、ネットワークの設定ファイルを編集します。通常、設定ファイルは「/etc/network/interfaces」にあります。このファイルをテキストエディタで開きます。
sudo nano /etc/network/interfaces
ファイルを開いたら、以下のように編集します。
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.1.100
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.1.1
ここで、各項目はあなたのネットワーク環境に合わせて変更してください。
設定の適用
設定を保存したら、ネットワークを再起動して設定を適用します。
sudo systemctl restart networking
DHCPによるIPアドレスの設定
もし静的IPアドレスの設定がわからない場合、または手間を省きたい場合は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を使うこともできます。DHCPでは、自動的にIPアドレスが設定されます。
DHCPの設定方法
「/etc/network/interfaces」ファイルを再度編集します。以下のように設定します。
auto eth0
iface eth0 inet dhcp
この設定をしたら、先ほどと同様にネットワークを再起動します。
sudo systemctl restart networking