Linuxのファイルシステム：ディレクトリ構造とファイル操作

Linuxとは何か？

Linuxは、多くのコンピュータで使われているオープンソースのオペレーティングシステムです。無料で利用できる上、カスタマイズが可能で、多くのサーバーやデスクトップ環境でも使用されています。

ファイルシステムの基本

ファイルシステムは、データを効率よく管理するための仕組みです。Linuxのファイルシステムでは、ファイルとディレクトリ（フォルダ）をツリー状に整理しています。この構造を理解することが、Linuxを使う上でとても重要です。

ディレクトリの構造

Linuxのディレクトリ構造は、ルートディレクトリ（/）を起点に、階層的に管理されています。主なディレクトリには以下のようなものがあります：

• /home：ユーザーの個人データや設定が保存される場所です。
• /etc：システム全体の設定ファイルが入っています。
• /var：変化するデータ（ログファイルやメールなど）が格納されています。
• /bin：基本的なコマンドやプログラムが置かれているディレクトリです。

ファイル操作の基本

Linuxでは、主にコマンドラインを使ってファイル操作を行います。ここでは、いくつかの基本的なコマンドを紹介します。

ファイルやディレクトリの作成

新しいファイルを作成するには、touchコマンドを使います。また、ディレクトリを作成するにはmkdirコマンドを使用します。

# 新しいファイルを作成
touch example.txt

# 新しいディレクトリを作成
mkdir exampledir

ファイルやディレクトリの確認

作成したファイルやディレクトリを確認するには、lsコマンドを使います。このコマンドを実行すると、現在のディレクトリにあるファイルやディレクトリの一覧が表示されます。

# 現在のディレクトリの内容を表示
ls

ファイルの削除

不要になったファイルやディレクトリを削除するには、rm（ファイル用）やrmdir（空のディレクトリ用）を使います。

# ファイルを削除
rm example.txt

# 空のディレクトリを削除
rmdir exampledir