AWS(Amazon Web Services)は、クラウドコンピューティングのサービスで、多くの企業や個人が利用しています。しかし、クラウド環境でもセキュリティはとても重要です。ここでは、初心者でも分かるようなAWSセキュリティ対策のベストプラクティスを紹介します。
AWSを使うには、まずアカウントを作成します。そのアカウントが安全でなければ、誰かに不正アクセスされてしまうかもしれません。以下の方法でアカウントをしっかり守りましょう。
パスワードは、他の人が簡単に推測できないように、長くて複雑なものにしましょう。Aa1!Bb2@Cc3#
のように、大小のアルファベット、数字、記号を混ぜると良いです。
多要素認証(MFA)を使うと、パスワードだけでなく、スマートフォンなどでコードを入力する必要があるので、セキュリティが格段に向上します。設定はAWSのアカウント設定から簡単に行えます。
IAMは、ユーザーやグループに対してアクセス権限を管理するためのサービスです。適切な権限設定でセキュリティを強化しましょう。
ユーザーやグループには、必要最低限の権限だけを付与しましょう。これにより、誤って重要なデータを操作したり、漏えいするリスクを減らせます。
IAMポリシーを使って、ユーザーごとに細かいアクセス権限を設定できます。たとえば、あるユーザーが特定のS3バケットだけにアクセスできるように設定します。
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": "s3:*",
"Resource": "arn:aws:s3:::example-bucket"
}
]
}
保存されているデータや、インターネットを通じて送信されるデータを暗号化することで、第三者からのアクセスを防ぎます。
S3バケットに保存するデータを暗号化する設定は簡単です。AWSマネジメントコンソールでバケットの設定を変更すれば、データが自動的に暗号化されます。
インターネットを通じてデータを送信する際は、TLSを使って暗号化しましょう。これにより、中継中のデータが盗まれるリスクを低減できます。
セキュリティは一度設定すれば終わりというものではありません。定期的にチェックや監視を行うことで、新たなリスクにも対応できます。
AWS CloudTrailは、AWSアカウントのアクティビティを記録するサービスです。誰がどのリソースにアクセスしたかを確認できるので、不正なアクセスがないか監視できます。
AWS Security Hubを使うことで、セキュリティの問題を一元管理し、解決策を提案してくれます。定期的にチェックして、セキュリティ状態を確認しましょう。