この記事では、Amazon Web Services(AWS)のEC2でWindowsのインスタンスを設定して管理する方法について解説します。
EC2(Elastic Compute Cloud)は、AWSが提供する仮想サーバーのサービスです。自分の必要なスペックに合わせて仮想サーバーを作ることができます。これにより、サーバー管理の手間を大幅に省くことができます。
まず、AWSの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。登録後、クレジットカード情報の入力が求められますが、AWSは一定金額まで無料で試せる「無料利用枠」があるので、初心者にも優しい環境です。
アカウントを作成したら、AWSマネジメントコンソールにログインします。ここから全てのAWSサービスにアクセスできます。
コンソール画面の上部にある「サービス」をクリックし、「EC2」を選択します。左側のメニューから「インスタンス」を選び、「インスタンスの起動」ボタンを押します。
次に、Amazon Machine Image(AMI)の選択画面が表示されます。ここで「Windows Server」を探して選択します。バージョンは用途に応じて選びましょう。
インスタンスタイプを選ぶ画面に進みます。一般的な用途であれば「t2.micro」タイプを選択することができます。これは無料利用枠内でも使えるインスタンスです。
次にインスタンスの詳細設定を行いますが、基本設定はそのままで大丈夫です。「次のステップ:ストレージの追加」をクリックします。
ここでインスタンスに割り当てるストレージのサイズを変更することができますが、デフォルトのままで問題ありません。「次のステップ:タグの追加」をクリックします。
必要に応じてタグ(管理用のメモ)を追加することができますが、初めての方はスキップしても大丈夫です。「次のステップ:セキュリティグループの設定」をクリックします。
ここでは、インスタンスにアクセスできるIPアドレスやポートの制限を設定します。例えば、RDP(リモートデスクトップ)を使用するために「TCP」で「3389」を開放しておきます。
すべての設定が終わったら、最終確認の画面が表示されます。「起動」ボタンをクリックすれば、インスタンスが作成されます。この際、キーペアの設定が求められますので、新しく作成するか既存のものを選んでください。
インスタンスが起動したら、RDPクライアントを使用して接続します。まず、EC2ダッシュボードから「インスタンス」を選択し、接続したいインスタンスにチェックを入れます。そして、「接続」ボタンをクリックします。
表示されるウィンドウの指示に従い、必要な情報を入力してリモートデスクトップ接続を行います。
必要がなければインスタンスを停止することができます。ダッシュボードから該当インスタンスを選択し、「インスタンスの状態」メニューから「停止」を選びます。再度使用したい場合は「開始」を選択して再起動できます。