AWS(Amazon Web Services)は、企業がクラウド上でさまざまなサービスを利用できるようにするプラットフォームです。その中でも、EC2(Elastic Compute Cloud)は、仮想サーバーを簡単に作成・管理できる人気のサービスです。
この記事では、EC2のAuto Scalingという機能を使って、リソースを自動的に管理する方法について初心者向けに説明します。これを使うことで、必要なときにだけサーバーを増やしたり減らしたりできるので、効率的でコストを抑えた運用が可能になります。
Auto Scalingとは、EC2インスタンスと呼ばれる仮想サーバーを、自動的に増やしたり減らしたりする仕組みのことです。たとえば、ウェブサイトに急にアクセスが増えたとき、Auto Scalingが自動でサーバーを増やして対応してくれます。そして、アクセスが減ったら、自動でサーバーを減らして無駄なコストを節約します。
サーバーを必要なときだけ増減させるため、無駄なコストを抑えることができます。使わないサーバーにお金を払う必要がなくなるのです。
トラフィックが急増しても、Auto Scalingが活躍するので、サービスの安定性が向上します。ユーザーにとっても、快適にウェブサイトを利用できるようになります。
サーバーの管理を手作業で行う必要がなくなるため、時間と労力を節約できます。これにより、他の重要な業務に集中することができます。
それでは、実際にAuto Scalingを設定する手順を見ていきましょう。ここでは、基本的な流れを紹介します。
最初に、EC2インスタンスを作成します。AWSのコンソールにログインして、インスタンスを立ち上げます。
次に、Auto Scalingグループを作成します。このグループには、増やしたり減らしたりするインスタンスが含まれます。AWSのコンソールで「Auto Scaling グループ」を選択し、セットアップを行います。
スケーリングポリシーとは、どの条件でインスタンスを増減させるかを設定するものです。たとえば、CPU使用率が80%を超えた場合にインスタンスを追加する、といったルールを作ります。
設定が完了したら、正しく動作するか確認します。実際にトラフィックを増減させて、Auto Scalingが正常に作動するかテストしてみましょう。
AWS EC2のAuto Scalingは、コストの最適化や高可用性を実現するための強力なツールです。設定は少し複雑に感じるかもしれませんが、手順を追って進めることで、自動化されたリソース管理が可能になります。