AWS(アマゾンウェブサービス)は、クラウドサービスの中でもとても人気があります。特に、EC2インスタンスを使ったアプリケーションを運営している人にとって、負荷分散は欠かせない技術です。この記事では、EC2インスタンスでの負荷分散を実現するための「ELB(Elastic Load Balancing)」の導入方法について解説します。
ELBは、複数のEC2インスタンスに対してトラフィックを自動的に分散させるサービスです。これにより、どのインスタンスも過負荷にならないように管理できます。また、ELBを使うことで、高可用性や耐障害性も確保できます。
ELBには主に3つのタイプがあります。それぞれの特徴を簡単に説明します。
アプリケーション層でトラフィックを分散します。HTTPやHTTPSのリクエストを効率よく処理したいアプリケーションに向いています。
より高いパフォーマンスを求めるためのもので、TCPトラフィックに最適です。低レイテンシが求められる環境で利用されます。
ELBの初期からあるタイプで、主に古いアプリケーションに使われています。ただし、今は他の2つに移行することが推奨されています。
では、実際にELBを導入する手順を見ていきましょう。
まず、AWSの管理コンソールにログインします。アカウントを持っていない方は、先に作成してください。
次に、サービスメニューから「EC2」を選んで、左側のメニューの中から「ロードバランサー」をクリックします。そして、「ロードバランサーを作成」を選びます。
ALB、NLB、クラシックのいずれかを選びます。アプリケーションに一番適したものを選びましょう。
必要な設定(名前、リスナーのポート、セキュリティグループなど)を入力します。この部分は特に注意深く行いましょう。
最後に、ELBにトラフィックを分散させるEC2インスタンスをタゲットとして登録します。これで準備完了です。
この記事では、EC2インスタンスでの負荷分散を実現するためのELBの導入方法について説明しました。負荷分散を適切に行うことで、アプリケーションのパフォーマンスや可用性が向上します。